50代男性の「頸椎ヘルニア」による腕のしびれ改善例

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大久保 莉沙

こんにちは!神戸市東灘区のりさ鍼灸院です!

今日は頸椎ヘルニアによる腕のしびれでお悩みの50代男性の症例をご紹介します。
これまで病院で「改善は難しい」と言われ、諦めていた症状が改善の経過をたどっている経緯をご覧ください。

目次

ご相談内容

こちらの患者さんは、 左腕のしびれ(肩から小指にかけて) が突然現れ、日常生活に支障を感じて来院されました。元々あった肩こりもひどい状態が1か月以上続き、首を右に倒したり動かしたりするとズキズキとした痛みが伴っていました。

14年前に「頸椎ヘルニア」と診断され、その後リハビリ治療を受けましたが、完治せず現在に至ります。1か月前に症状が急激に悪化したため、紹介により当院へお越しくださいました。

診察結果

初診時の状態は以下の通りでした

  • 症状:
    • 肩こり
    • 左腕のしびれ
    • 首の動作で痛みが増悪
  • 舌診: 舌がやや暗い色で、苔が厚く、気の巡りが滞っている状態
  • 脈診: 滑らかではあるものの、やや力が乏しく感じる

このような状態から気血(エネルギーと血)の滞りと、過度な飲酒や運動不足による体内バランスの乱れが引き起こしているものと考えました。

治療と養生

治療は以下を中心に行いました

お灸:湧泉、命門にお灸
 :鍼は首肩周囲に刺さない鍼(てい鍼)を用い、散鍼することで血流を促進しました。
    さらに右陰陵泉、左後渓、百会に鍼をしました。
養生指導:飲酒を控えめにする、自宅でお灸を続ける、飲酒を控えめにする、簡単な体操を取り入れる

経過

患者さんは1~2週間に1回のペースで通院され、お灸も続けていただいたことで以下のような改善が見られました。

  • 2回目: 肩こりがやや軽減(10→8)、しびれは変化なし。寝つきが良くなる。
  • 3回目: 肩こりが半分に軽減(10→5)、しびれも徐々に緩和(10→6~7)。
  • 4回目: 肩こり(10→3~5)、しびれ(10→3~4)。寝つきも良好。
  • 5回目: 肩こり大幅に改善するが感じないことはない(10→3)しびれはほとんど感じておらず、感じるときは(10→0~2)。

まとめ

14年前に「どうしようもない」と言われた頸椎ヘルニアが、患者さんの努力と定期的な施術により早い段階で改善しました。

特に、 ご自身で養生をしっかり守られたこと が大きな要因だと思います。

まだ長年の肩こりはじっくり施術する必要がありますが、短期間で改善がみられてわたしもとてもうれしかったです。

どこに行っても改善しない…」と諦めている症状でも、東洋医学のアプローチで変化が見られる場合があります。 気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください♪

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