
「鍼灸ってクセになるらしいで!」



「鍼灸は一回行き始めると通い続けなあかんって聞いたわ」
こういった声を耳にして不安を感じていませんか?
実際、先日ご来院いただいたご新規さまから「鍼はクセになると聞いてなかなか来られなかったんです」と打ち明けられました。



そんな不安な気持ちを抱えながらお越しいただきありがとうございます!
きっと不安に思っている方は
「鍼灸はやめたらまた悪化するんでしょ?」
「鍼灸に依存してしまうんじゃないの?」
「金銭的な負担が増えるんじゃ…」
こんな想いがあるのではないかと思います。
今日はそんな疑問にお答えします。
鍼灸はクセになるかのわたしの答え



この回答にお答えするのは
神戸市東灘区の女性鍼灸師、大久保です!
そもそも「クセになる」とはどういう意味か、ご存じでしょうか?
くせ【癖】 の解説
《「曲 (くせ) 」と同語源》
1 無意識に出てしまうような、偏った好みや傾向。習慣化している、あまり好ましくない言行。「爪をかむ—」「なくて七—」「怠け— (ぐせ) がつく」
2 習慣。ならわし。「早起きの—をつける」
出典:goo辞書
無意識に出てしまう偏った傾向
あまり好ましくない言行…。
ふむ。なるほど。
でも無意識に「からだが勝手に鍼灸院に行ってたぁぁぁ」「鍼灸院に行かないとぉぉぉ手の震えがぁぁぁ」っていう方はいらっしゃらないと思うんですよね。



いたら怖い
運動したり、読書したり、お掃除をしたり、
これらの良い習慣が「クセになるから良くない」とは考えないですよね?
じゃあ「鍼灸も定期的に受けることで体調が整いやすくなる」というのがなぜネガティブに捉えられるんだろう?という話なんです。
私の感覚としては、髪が伸びたら美容院に行く。部屋が散らかったら片付けるのと一緒で、クセになるとは全く違ってきます。


鍼灸は受けると心地良く感じたり、身体が元気になって「また鍼灸院に行きたい!」と思っていただけるようなお守りのような存在です。
これほど良き習慣はないのでは⁉と思います。
鍼灸はやめるとまた元に戻るのか?
虫歯が治ったから歯磨きをやめると虫歯になりますし、筋トレをして体が引き締まったから運動をやめるとまた元に戻りますよね?
じゃあ鍼灸もやめたら元に戻るのか?と言われると「それは生活習慣次第です!」
肩こりがひどくて鍼灸を受けたら楽になった
→ 事実
じゃあ、もう二度と肩こりにはならない
→ いやそれは違う
むしろ、体は毎日使ってるものだからこそ、
メンテナンスしないとどんどん不具合が起こるというのが自然な状態なんです。



車に例えると分かりやすい!
✔オイル交換をしないとエンジンの調子が悪くなる
✔ タイヤの空気圧をチェックしないと、燃費が悪くなる
✔ 車検を受けないと、故障する可能性が高くなる
車のメンテナンスをしないとすぐに壊れるわけではありませんが、じわじわとその代償は積み重なっていきます。
私たちは生き物ですし、生活習慣が乱れがちな方であれば、なおさらこまめなケアが必要ではないでしょうか?
金銭的な負担をどう考えるか
「ずっと通うと金銭的に負担がかかりそう…」物価高でなんでも値上がりしている今のご時世、そんな不安を持たれる方も多いと思います。
厚生労働省の調査によると、2018年度における自由診療等の割合は全体で15.7%。
日本人は「治療」にはお金を払うけど、「予防」にお金を払うのを躊躇する傾向が多いんです。
✔ 病気になって病院に行く
→ 医療費はしょうがない
✔ 病気にならないためにケアをする
→ 贅沢、意識が高い人がするもの



こういった価値感の方が多いのが日本の現状です。
「鍼灸ってずっと通うとお金がかかりそうで不安」と思う方は多いと思うのですが、
じゃあ病気になったときに払う医療費は?という話で、
病気になってからの出費と病気を防ぐための出費で考えたら、後者のほうがコスパが良いのではないかわたしは思います。
とはいえ「鍼灸だけでどうにかなる」とは違う
けれど「鍼灸を受けていれば大丈夫!」とは口が裂けても言えません。
鍼灸を受ける時間は365日の中でのたった数時間。中医学では「養生7割、治療3割」という考え方があって、日々の生活のほうがよっぽど大事だよという考え方があるんです。
なので
「鍼灸だけでどうにかしようとする」よりも、「鍼灸をきっかけに生活習慣を変える」ほうがよほど大事だと思っています。
「鍼灸を受けると、自然と健康的なことをしたくなる」
実際に鍼灸を受けている方は「せっかく整ってきたし、この状態をキープしたい」 と思う人が多いんです。
✔ ウォーキングを始める
✔ 食生活を見直す
✔ 睡眠をちゃんととるようになる
そして、「心」とちゃんと向き合うようになる
これらは無料でできる健康習慣です。
つまり、鍼灸だけにお金をかけるんじゃなくて、自分で無料でできることとうまく組み合わせたらいいというお話なんです!


人生をもっと豊かに元気に過ごせるように、
鍼灸が「日常の中で、自分を取り戻せる場所」であってほしいと思っています。
ご予約やご相談は、いつでもお気軽に♪お会いできるのを楽しみにしています。