私は夫と小学1年生の息子と3人暮らしをしています。
息子は私に似て繊細で、少し臆病なところがあります。(顔も私の小さい頃にそっくり)
幼稚園の頃から母子分離不安の傾向があったので、小学校は学校のすぐそばに引っ越し、今も母子登校を続けています。
毎朝教室の前でギュッとハグをしてから送り出すのですが、担任の先生のご協力もあり、
最近は少しずつハグの時間が短くなったり、いってきますの声のトーンが明るくなったりと成長を感じることが増えてきました。
しかし夫とは結婚してからすれ違うことが多く、息子の前で大きな声で言い争いをしてしまうことが何度もありました。
「パパとママってなんでいつも喧嘩してるの?」と言われたこともあり、ある日息子が耳をふさいでいるのを見て、このままではいけないと思ったのを今でも覚えています。
わたしは息子に虐待をしていた
先日、ある鍼灸師の先生とお話しする機会があり、その先生にこう言われました。
「子どもの前での夫婦喧嘩は、面前DV(ドメスティック・バイオレンス)と呼ばれ、心理的虐待のひとつです」と。
DVが起きている家庭では、子どもに対する暴力が同時に行われている場合があります。
子ども自身が直接暴力を受けている場合は当然ですが、子どもの見ている前で夫婦間で暴力を振るうこと(面前DV)は子どもへの心理的虐待にあたります。
出典:内閣府男女共同参画局より
この言葉を聞いたとき、私は頭をガーンと殴られたような衝撃を受けました。
そうか。私は息子に虐待をしていたんだと。
息子はアトピー性皮膚炎があるのですが、出始めた時期も夫婦の仲が険悪になったタイミングでした。
漢方を飲んだり小児はりをすると良くなるものの、また悪化する。その繰り返しでした。(もちろん、子どものアトピーが必ずしもストレスによるものとは限りません。)
心の奥では、
「夫婦関係をどうにかしなければならない」
「息子のアトピーは夫婦の問題となにかしら関係がある」と感じていました。
何度も夫と話し合いましたが、当人同士では話がまとまらずでした。
バケツの底に穴が空いている状態では、どれだけ水を入れても溜まらない。
小児はりや漢方の力だけでは解決できないことがある。それが、家庭の環境を整えることなのだと、時を経て改めて気づかされました。
第三者の協力があったからできたこと
そんな家庭環境の中で息子のアトピーは悪化していき、私は夫と一度物理的に距離を取りました。
両家の両親にも間に入ってもらい、少しずつ関係を修復していきました。
その結果、息子の不調が徐々に徐々に落ち着いていったんです。家庭の環境が変わると、子どもにも変化があることを身をもって実感しました。

今も夫とすれ違うことはありますが、
息子の前では絶対に喧嘩をしない。喧嘩をせずに話し合うと約束をしています。(当たり前ですが)
時は戻せませんが、息子には本当に申し訳ないことをしてしまいました。
今ではボーイスカウトに入団し、家族ぐるみでコミュニティに入ることで「夫婦と子どもだけ」という孤立した社会にならないように工夫しています。
家庭の問題が子どもの心や身体に影響を与えることは少なくありません。
からだに何かしらサインが出ているのなら、思い当たることがあるのなら、もうそこは目を逸らしてはいけないのだと思います。
まさか自分が子どもに虐待なんてと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、マルトリートメントという言葉をご存じでしょうか?
マルトリートメントとは、虐待とは言い切れない、大人から子どもに対する避けたいかかわりのことです。
これは夫婦だけでなく家族全体、また第三者の大人も影響します。
分かりやすく解説していただいているサイトがあるので以下に共有します。
お母さんを責めたいわけじゃない。でも、子どもを守れるのは大人しかいない。
決して「お母さんが悪い」と言いたいわけではありません。むしろ誰よりも子どものことを思っているのは、お母さん自身。
でも、子どもの環境を変えられるのは周りの大人しかいません。
だからこそお母さんがひとりで頑張るのではなく、子どもを守るために、大人みんなでできることを考えていくことが大切なのだと思います。

わたしはまだ使ったことがないのですが、
親子のための子育てLINEという行政サービスもあるので(ご自身のLINEのアイコン画像と名前は表示されます)
こういった行政サービスを利用するのも手です。
https://www.city.kobe.lg.jp/a46945/oyakonotamenosoudanline.html
もしわたしと同じように、お子さんのことを愛しているけれど、今の環境のままではいけないと感じている方がいらっしゃったら一度わたしに連絡してみてください。
一緒に考えていきましょう。