わたしが育毛鍼灸を始めた理由

大久保 莉沙

こんにちは!神戸市東灘区のりさ鍼灸院です!

当院では2025年11月より髪のボリュームに悩んでいる方の施術を行っており、現在計7名の方がモニター募集に手を挙げてくださっています。

今日は、私が髪に悩まれている方の力になりたいと思った経緯を書こうと思います。

目次

全身脱毛症のTさんとの出会い

数年前、私は全身脱毛症のTさんという方を診させていただいていました。

西洋医学的にはこれ以上の手立てがなく、当時すでに漢方を服用されていて、「鍼灸でも何かできることがないか」と紹介を受けTさんは来てくださいました。

Tさんは静かで控えめで、けれどふとした瞬間に見せてくださる笑顔がとてもかわいい方でした。

当時の私はたくさんの患者さんが来られる先生のもとで働かせていただきながら、休みの日に自分の患者さんを診るという生活を送っていました。

Tさんはとても真面目に根気強く鍼灸を受けてくださいました。しかし髪が生えてきてもまた抜けてしまう。その繰り返し。

文献を読みあさり、先生に相談し、その時の自分なりにできる限りのことはしたつもりでしたが、なかなか思うような結果にはつながりませんでした。

その後私の産休期間をはさみながら、約5年間もTさんを診させていただくことになります。

私が大阪から神戸へ拠点を移したあとも、Tさんは大阪から電車を乗り継ぎ通い続けてくださいました。

しかし、しばらくしてご家庭の事情により施術を中断されることになりました。最後にいただいたメールには、

「精神的なつらさが、だいぶ楽になりました。
感謝の気持ちでいっぱいです。」

と書かれていました。

結局、Tさんの髪を生やすことができなかったという事実と罪悪感がそれからずっと私の心に残りました。

悔しさ。
申し訳なさ。
無力感。
それでも通い続けてくださったことへの感謝。

当時の私はうまくいっていないと感じながらも通い続けてくださる理由を、怖くて聞くことができませんでした。

髪を生やすこと以外にも、何か別の思いを持って通ってくださっていたのかもしれません。でもそれを知ろうとする勇気が当時の私にはなく、今では知る由もありません。

髪の悩みが心に与える影響

それから数年後、ずっと薄毛に悩んでいた父がウィッグを作ろうとしていることを知りました。

「そこまで悩んでたんや…」

近しい人が真剣に苦しんでいる姿を見て、男女問わず髪の問題が心をどれほど蝕むかを改めて突きつけられました。

その時Tさんの姿が浮かびました。

そして最近お越しいただいている方達からも「髪のボリュームが気になる」「分け目が目立ってきた」といった声を聞く機会が急に増えたんです。

「今なら、あの頃とは違う関わり方ができるかもしれない。もう一度髪に悩む方と向き合いたい」

そう思えたことが、今回育毛鍼灸に取り組もうと決めた大きな理由です。

実際に「髪に悩みはありますか?」と尋ねるとこれだけリアルな声が返ってきました。

・家系的にみんな髪が薄いから、自分もそうなるんじゃないかと不安になる
・エレベーター内のカメラに映った自分の頭を見て、思っていた以上に薄いと感じた
・髪の分け目から地肌が見えていて、目立つのが気になる
・前髪のボリュームがなくなり、全体的にぺちゃんとしてきた
・家族から「髪が薄くてかわいそう」と言われた
・増毛パウダーを使っているけど、上から見られた時にバレていないか気になる

正直、これほど多くの方が髪のことで悩んでいるとは思っていませんでした。

あの頃の私は、鍼だけで何とかすることしか考えていませんでしたし、鍼以外の選択肢を持っていませんでした。

けれど最近では、鍼灸に加えて育毛に特化した美容液を組み合わせた施術スタイルが少しずつ広がってきています。

もしあの時、色んな手段を持っていたら…。

そう思うと、これは絶対に私がやるべきことだ!とメラメラ希望が湧いて、育毛鍼灸と育毛に効果的な美容液を掛け合わせた施術を行っている先生の元へ学びにいきました。

そしてモニター募集を行ったところ、既存の患者さまたちから「ぜひチャレンジしてみたい」と手を挙げていただき、今回の取り組みがスタートしたという経緯になります。

髪のことが少し気になりだしたなら

当院では、鍼灸に加えて育毛用の美容液、そしてシャンプーや養毛剤などのホームケアを組み合わせながら、その方の状態に合わせたケアを行っています。

髪の悩みは心も深く傷つきます。人の視線を気にして、おどおど目線が下向きになってしまう方も少なくありません。

だからこそ少しでも前向きな気持ちになっていただきたい。

髪のこと、まだもう少し先でいいかなと思っている方も多いと思います。

でも実際には、少し気になり始めた今こそが、一番選択肢の多いタイミングでもあります。

髪のお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

この記事を書いた人

「しんどいの、もう当たり前にしなくていい」
心も体もガチガチな人がふっと力を抜けるように、ゆるみを届けたい鍼灸師。

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